悩めるママのお稽古日記

未生流(庵家)で生け花の修業中!

【花材】シャクヤク

4月のお稽古で盛花として使用した「シャクヤク

届いた時はまだ蕾でしたが、しばらくして、そのシャクヤクの蕾が咲きました。

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美しく大きなお花です。とってもきれい。

「立てばシャクヤク、座ればボタン」という言葉、聞いたことありますよね。

シャクヤクはボタンと並んで、高貴な美しさを漂わせ、豪華でエレガントな花を咲かせます。

【立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花の解説】

芍薬も牡丹も共に美しい花で、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容することば。
芍薬はすらりと伸びた茎の先端に華麗な花を咲かせ、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつける。百合は風を受けて揺れるさまが美しい。
これらのことから、芍薬は立って見るのが一番美しく、牡丹は座って見るのが一番美しく、百合は歩きながら見るのが一番美しいという説がある。
また、芍薬はまるで美しい女性が立っている姿のよう、牡丹は美しい女性が座っているよう、百合は美しい女性が歩く姿のようだなど、諸説ある。
単に「立てば芍薬座れば牡丹」とも、「立てば芍薬居(とと)すりゃ牡丹歩く姿は百合の花」ともいう。

故事ことわざ辞典より引用
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 - 故事ことわざ辞典

 

シャクヤクは、日本へは平安時代以前に薬草として伝えられ、その後、観賞用として多数の園芸品種がつくられてきたそうです。

シャクヤクは漢字で書くと「芍薬」と書きます。

なるほど、「薬」という漢字が入っているのはそういうことだったのですね。

その後、室町時代には観賞用の花として人気になります。

これらは「和シャクヤク」と呼ばれ、一重咲きや翁咲きなど、比較的シンプルですっきりした花形のものが多いです。

これに対し、ヨーロッパで育成された品種は「洋シャクヤク」と呼ばれ、こちらは手まり咲きやバラ咲きなど、弁数が多く香りの強いものが多いのが特徴です。

 

ボタン(牡丹)とシャクヤク芍薬)の見分け方

ボタンとシャクヤク、どちらも可憐で豪華な花を咲かせますが、違い、わかりますか?

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 ↑ ボタン(牡丹)の花

どちらも似た感じの大輪の花を咲かせますが、ボタンは木本性(樹木)でシャクヤク草本性(草)です。

ボタンとシャクヤクの違いが最もよくわかるのが、葉の形です。

ボタンの葉は、ツヤがなく、大きく広がっていて、先が3つに分かれてギザギザになっています。

一方、シャクヤクの葉は、ツヤがあり、葉の先にギザギザはなく、全体的に丸みがあるのが特徴です。

 

似た花を咲かせる「ボタン」と「シャクヤク」ですが、葉っぱを見れば簡単に見分けられるんですね。

公園や花壇で見かけた時に、どっちかな、と見分けられると楽しいですね。